子育ての終わりって、いつなのでしょうか? 筆者の知人Aさんの一人息子は大学生になり、家を出ていきました。「これで子育て終了」と安心していたAさんでしたが、楽しく過ごしていると思っていた息子から「大学を辞めたい」と連絡が。動揺したAさんが息子にしてあげたこととは、いったい何だったのでしょうか。

一人息子が大学進学、家を出ていきました

Aさんの一人息子は遠方の大学に進学し、家を出て一人暮らしを始めました。

息子が家を出る日、Aさんはこれまでの子育てを思い返します。かわいかった幼い頃、生意気だった反抗期。

いろいろな事柄が思い出されますが、もう家を出ていくので「これで私の子育ても終了ね」とAさんは感じました。

大きな荷物を持って電車に乗り込む息子の背中を見て、Aさんは「これからは学費や生活費の仕送りを頑張らなくちゃね」なんて考えながら、もう息子の世話を焼くことはないのだろうなと感慨にふけりました。

楽しく暮らしているはずの息子からSOS

小さな頃から行きたいと言っていた第一志望の大学に合格した息子。そんな大学に通っているのだから、さぞかし楽しく生活しているのだろうと思っていたAさん。

しかし、大学に通いだしてすぐの4月末、息子から「大学を辞めたい」と連絡が入ったのです。

びっくりしたAさんが理由を尋ねると「友達がなかなかできない、自炊も洗濯も一人でやるのが思ったより大変、授業もついていくのが精一杯でつまらない」と慣れない一人暮らしのプレッシャーが一気に押し寄せている様子でした。

Aさんは翌日の仕事を休んで、息子のもとへ駆けつけることにしました。

元気のない息子に母がしてあげられること

朝一番の電車に乗って、息子が一人暮らしをするアパートへ駆けつけたAさん。

そこにいたのは、少し肩を落とした、見慣れた我が子の姿。私は何も言わずに、たくさん作ってきた手料理をテーブルに並べました。食事をすると張り詰めていた心がほどけたのか、息子はぽつりぽつりと、一人で抱え込んでいた寂しさや戸惑いを打ち明けてくれたのです。