今回は、筆者の知人A美さんから聞いたエピソードをご紹介します。
小学4年生の娘から突然「整形したい」と打ち明けられ、戸惑いながらも理由を聞いたA美さん。
話を聞くうちに、娘が自信をもてないのは、外見だけではないことに気づき――。

ゆっくりと問いかけると、娘は少しずつ心の内を話してくれ、次第に、娘が悩んでいるのは見た目だけではないことがわかってきました。

勉強の成績、運動神経、友達とのコミュニケーション能力。
見た目以外のことでも、自分は周りより劣っていると感じ、とにかく自信がないのだそうです。

小学生なりに、いわゆる「スクールカースト」を強く意識しているように見えました。
そんな娘の姿は、学生時代の自分と重なります。
私にも、周囲と比べて落ち込んだ時期があったのです。

かけがえのない存在

「整形が悪いってわけじゃないと思うよ」
私はそう前置きしたうえで、慎重に言葉を選びながら続けました。

「でも、あなたにはあなたの良さがちゃんとあること、ママはよくわかってる」

娘は唯一無二の、尊い存在。
そのことは、整形してもしなくても変わるものではありません。
それだけはわかってほしいと思いました。

また、押しつけにならないよう、自分の経験も少しだけ話しました。
「ママも、容姿のことで悩んだことがあるよ。でも、ほかに得意なことが増えていったり、大切な人に認めてもらったりすることで、いつのまにか自分を好きになったのよ」

娘は、真剣に私の話を聞いているようでした。

「最終的にどうするか決めるのはあなただけど、一緒に考えよう。とにかく、お母さんは何があってもあなたの味方だからね」

今の時代だからこそ

「……もう少し大きくなってから、考える」
そう娘は言いました。

きっと完全に納得したわけではないでしょう。
そしてこれから先もきっと、何度も悩むことがあるでしょう。

どんな時代でも、女性は美を追求してきたとは思います。でも、SNSが普及し、美容整形も気軽にできるようになった今の世の女の子のほうが、より深刻に悩んでしまうのかもしれません。

そんな時代だからこそ、見た目だけにとらわれず、自分の中にあるいろいろな価値に気づいてほしいもの。
娘がそんなふうに生きて行けるよう、これからも親としてサポートしていくつもりです。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。