これは友人A子から聞いた話です。グループの中心にいた“みんな仲良く”が口癖の女性は、実は人がいない場で微妙な悪口や評価を広め、関係をかき回していました。表面上は平和でも、周囲には少しずつ不信感が蓄積。ついにA子自身も標的にされたことで真相に気づき、集まりの場で指摘します。周囲も同調し、女性の立場は逆転。人間関係の本質を感じる話です。
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「中心にいる人」の安心感

A子のグループには、いつも中心にいる女性がいました。
誰とでも話せて、場を回すのが上手く、初対面の人にもすぐ声をかけるタイプ。
集まりの幹事も自然と引き受け、周囲からは「この人がいるとまとまるよね」と頼られていました。
A子も最初はそう思っていました。
その女性はよく「みんな仲良くが一番だよね」と口にしていました。
揉めそうな空気になると笑って流し、誰かが不満を言うと「そんなの気にしすぎだよ」と丸く収める。
大人で感じのいい人に見えていたのです。

違和感は“軽い一言”から始まった

けれど、しばらくすると違和感が出てきました。
誰かがいない場で、その人の話題を出すのです。
「Aちゃんって天然だよね〜」
「Bさん悪気ないけどちょっと面倒くさくない?」
「C子って私にはいい顔するけどさ」
どれも悪口とまでは言えない微妙な言い回し。
でも、聞かされた側には小さな棘が残ります。
そして本人が来ると、何事もなかったように明るく接するのです。
A子はだんだん気づきました。
この人がいると“表面上は平和”になる。
でもその裏で、少しずつお互いの信頼関係にノイズが混ざっていくような感覚がありました。
決定的だったのは、A子自身がその標的になったときでした。

自分が標的になって気づいたこと

ある日、別の友人から気まずそうに言われました。
「この前、あなたのこと心配してたよ。最近ちょっと空気読めてないかもって……」
A子は驚きました。
そんな話をされる覚えがありません。
しかも“心配してた”という親切な形を装って伝えられている。
責めているわけではないので反論もしづらい。
その瞬間、今までの違和感が全部繋がったそうです。
「みんな仲良く」という言葉の裏で、無意識にメンバー間のパワーバランスをコントロールしようとしていたのかもしれない、と。