誰かの役に立ちたいという気持ちはとても尊いですが、その優しさがいつの間にか自分を追い込んでしまうこともあります。特に家族のためとなると、無理をしていることに気づきにくいもの。今回は、筆者の知人の体験談をお届けします。

勢いで引き受けた役目

娘に待望の第一子が産まれたとき、初孫ということもあり、私は嬉しくて仕方ありませんでした。

子育ての大変さを知っているからこそ、娘と孫の力になりたい一心で、「何でも手伝うからどんどん言ってね」と、つい張り切ってしまったのです。

それがあんなにも自分を追い詰めることになるとは、当時の私は想像もしていませんでした。

無理を重ねた日々

最初は週に数日、様子を見に行って家事や育児を手伝う程度でした。
しかし、「お母さんが見ていてくれるなら」と娘が仕事に復帰してからは、頼まれる頻度や量が次第にエスカレートしていきました。

買い物、掃除、そして長時間におよぶ孫の世話。
気づけば私の毎日は娘からの頼まれ事で埋め尽くされ、趣味の時間も友人との約束も、すべて後回しにするのが当たり前になっていたのです。

「お母さんがいてくれて助かる」という娘の言葉を聞くたびに、弱音を吐いてはいけないと自分を律する毎日。

しかし、身体はなかなか言うことを聞いてくれません。
孫を抱き上げるたびに、腰から背中にかけて激痛が走り、めまいや頭痛もひどい状態でした。

やがて、祖母としてこんなことを思ってはいけないと分かっていながらも、心の中には「早く帰りたい」という気持ちが浮かぶようになってしまいました。