娘の結婚相手は、実直な農家の青年。しかし母親である私の胸中は、古い「農家の嫁」のイメージに支配され、不安でいっぱい。そんな懸念を鮮やかに裏切ったのは、義母の存在で……? 友人が体験談を語ってくれました。

「農家の嫁」という先入観

娘から交際相手として紹介されたのは、農業を営む実直そうな青年でした。

優しそうな相手で安心したものの、私は正直、娘が農家に嫁ぐことに心配がありました。

農家というと、年中無休でお嫁さんは働き手としてこき使われる、そんな印象があったからです。

私は娘を心配するあまり、結婚を心から前向きに応援してあげることができずにいました。

娘の幸せを願えばこそ、「よかったわね」と手放しで喜ぶことができず、どこか緊張感を抱いたまま、両家の顔合わせの日を迎えたのです。

決死の覚悟で臨んだ顔合わせ

両家顔合わせの日。

「相手の親を見れば、娘がどんな環境に迎えてもらえるか分かるはず」と、娘を大事にしてもらえるかどうか、向かい合うお姑さんの挙動を注視していた私。

でも、目の前に座るお姑さんはとてもとても物腰が柔らかく、笑顔の素敵な方で、私のガチガチに緊張していた心は、良い意味で拍子抜けするほどすうっと軽くなっていったのです。