筆者の話です。私は長男を出産してからしばらくの期間、夫の実家に滞在していました。昼下がりの静かな時間に突如、義母の怒鳴り声が響いてきました。その内容はあまりにも衝撃的で新生児の長男を抱いたまま、私は固まってしまいました……。

業者の対応

その日の夕方、業者の責任者が家を訪れて、丁重なお詫びと共にお詫びの品まで持参してきました。

物腰が低く、丁寧で誠実な対応にこちらが恐縮してしまう程でした。

業者の誠意ある姿勢と義母の態度が鮮明に対比され、電話口の相手がさぞかし困惑したであろう事は、想像に難くありませんでした。

産後でぼんやりしている私の頭でも、義母の要求がいかに図々しいものかわかります。

義母と業者のやりとりの一部始終を聞き、私は恥ずかしい気持ちになりました。

100円で手に入れたもの、失ったもの

損を取り返したいという気持ちは、誰にでもあるものです。

しかし、そうした小さな事への執着が、人としての器まで値引きしてしまう気がします。

義母がクレームを言う事で得られたものは、100円だったかもしれません。

しかし同時に失ったのは、大人としての品格と、周囲からの信頼ではないでしょうか。

新生児の長男を抱きながら、私は決してあの義母の様にはならない様にしよう、と誓ったのです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。