筆者友人A子から聞いた話。理不尽な環境でも手を抜かずにいれば、見ていてくれる人は必ずいる——そのことを、静かに教えてくれた出来事でした。
部屋の空気が、一変
ヒアリングを終えた元上司が帰り際、部長にこう言いました。
「A子さん、優秀な方ですよね。以前ご一緒したとき、本当に助けていただいて。よければ本社の新プロジェクトに力を貸していただけませんか」
部屋の空気が、一瞬止まりました。
Bさんは口を半開きにしたまま、固まっていました。
「使えない子」が、本社から名指しで声をかけられる。
これまで浴びせた言葉を覆すような、最高級の評価。
その光景に、A子は静かに胸のつかえが下りるのを感じたと言っていました。
見ていてくれる人は、必ずいる
その話を聞いたとき、私は胸が熱くなりました。
理不尽な言葉を受け続けながらも、A子は一度も手を抜きませんでした。
誰かに認めてもらおうとしていたわけでもなく、ただ自分の仕事に誠実であり続けただけです。
それでも、見ていてくれた人がいました。
いつもどこかで誰かが、ちゃんと見ていてくれる——A子の話は、そのことをそっと教えてくれました。
【体験者:30代・女性・会社員、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。