暮らしの中で、誰かの小さなマナー違反にイラッとしてしまうことはありますよね。けれど、見えている一部分だけでは、本当の事情までは分からないものなのかもしれません。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

毎朝積もる小さな怒り

我が家のマンションの駐輪場は、1台ごとの完全指定制です。
整然と並ぶはずのその場所で、最近私のストレスの種となっていたのが、隣の区画に停められた大きな子乗せ自転車でした。

その自転車は、いつも斜めに停められていて、私のスペースまで少しはみ出しているのです。
朝の忙しい時間に限ってタイヤがぶつかり、ハンドルが絡む。
直すたび嫌な金属音が響く……。

なかなか自転車が出せず、電車に乗り遅れたこともあります。

いつも私は「あと数センチ真っ直ぐ停めれば済む話なのに」と苛立っていました。

正義感という名の「色眼鏡」

貴重な朝の数分を奪われ、
「きっとズボラな人なんだろうな」
「私は子どもが小さい頃でも周囲に迷惑をかけないよう気をつけていたわ」
と、顔も知らない隣人へ募る不満。

一度気になると、相手のすべてが悪く見えてくるものです。

はみ出した車体を見るたび、持ち主の生活の乱れまで想像し、「最近の若いお母さんは……」と世代で括って批判してしまう始末。

いつしか私は、「マナーを守れない人=悪い人」と決めつけていました。