家族だからといって、土足で踏み込んでいい領域はありません。特にお金に関することは、もっともデリケートな問題です。近い関係だとしても、不用意に踏み込まないように気をつけたいものです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
積み重なっていた小さな違和感
結婚当初から、義母の振る舞いには「あれ?」と首をかしげることが何度もありました。
外食に行けば、レジ前で必ず「あら、お財布忘れちゃった」ととぼけ、支払いはすべて私たち。
旅行に行けば「友達に自慢したいから」と、身の丈に合わない高価なお土産を指定してきます。
私たちは共働きで必死に働いていますが、義母にとってその収入は、自分のための打ち出の小槌のように見えているのではないかと感じるほどでした。
感謝も何もない、あまりにも身勝手な振る舞いが続き、私の心には徐々に不信感が積もっていきました。
踏み込みすぎた提案
そんなある日、義母がこんなことを言ってきたのです。
「共働きだからって無駄遣いしてるんじゃない? 私が通帳を預かって、しっかり管理してあげるわよ。これでも昔、実家の経理を手伝っていたんだから。ちょっと通帳を見せて!」
「管理」という言葉を使っていますが、そこには「いくら貯金があるか把握し、自分のためにもっと引き出させよう」という本音が透けて見えるように感じられました。
まるでこちらの財布を当てにしているような物言いに、ついに私の我慢も限界を迎えてしまったのです。