働き方や人付き合いのスタイルに“正解”はありません。けれど、周囲と違う選択をしていると、ふとした瞬間に「これでいいのかな……」と不安になってしまうこともありますよね。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

予想外の内示と、部長の言葉

ところが、下された内示は、予想に反して私への昇進の打診でした。
驚きを隠せない私に、部長は少し照れくさそうに笑いながら、でも真っ直ぐ私を見て言いました。

「不器用なやつだと思ってたけど、君が定時で帰るために脇目も振らずに仕事に打ち込んでいた姿は、ずっと見ていたよ。君には、どんなに周囲に流されそうな時でも、自分にとって一番大切なものを守り抜く芯の強さがある。それに、限られた時間で確実に成果を出す集中力もね」

さらに部長は続けました。
「家庭を大切にできない人間に、部下の人生を預かる資格はないよ」と。

自分の選択を信じて

その言葉を聞いた瞬間、これまで心のどこかで抱えていた「飲み会に行かない後ろめたさ」や「キャリアへの不安」といった10年分の不安が、ふっと消えていくのを感じました。

周囲と同じでなくても、自分が大切にしたいものを守ることは、決して遠回りでも間違いでもなかったのだと思えたのです。

もちろん、会社という組織にいる以上、協調性は大切です。
お酒の入った場でしか得られないこともあるでしょう。

けれど、今回の出来事は私に「自分の選択を信じる勇気」をくれました。
これからは、自分らしいリーダーの在り方を模索していきたい。そう心から思えるようになった出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。