筆者の実体験です。姪を保育園に送った朝、先生に「叔母さんなんですね」と声をかけられた瞬間、姪がそっと服を引っ張ってきました。耳元で囁かれた一言は、小さな体いっぱいの気遣いで……4歳なりの“守り方”に、思わず笑って、じんわり温かくなった朝の話です。
そっと引っ張られた服と、小さな耳打ち
次の瞬間、姪が私の服をそっと引っ張ってきます。「どうしたの?」と屈み込むと、彼女は周りに聞こえないように小さな手で私の耳を覆い、顔を近づけてきました。
そして、こう囁いたのです。
「おばさんじゃ、ないよね!」
私の顔をチラリと見上げながら、まるで「大丈夫、傷つかないでね」と言いたげな表情。その目は妙に真剣でした。
約束を、ちゃんと覚えていてくれた
実は普段から、姪には「叔母さんじゃなくて、〇〇ちゃんって呼んでね」と伝えていました。「おばさん」という響きがなんとなく気になって、名前で呼んでもらうようにお願いしていたのです。
4歳の彼女は、その約束をきちんと覚えていた。それだけでなく、先生に言われた「おばさん」という言葉で私が傷ついていないか、心配してくれていたのです。
可笑しくて、愛おしくて、思わず吹き出してしまいました。
「ありがとう。大丈夫だよ」と伝えると、姪はほっとしたようにニッコリ。
小さな気遣いになんだかとても幸せな気持ちになりました。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。