母が、娘のために作ってくれた手作りスカート。大切に穿かせていたある日、思いがけない出来事がありました。そのことを伝えたとき、返ってきた一言に思わず戸惑って──。今回は筆者が、母の思いに触れたエピソードです。
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大好きなスカート

母は裁縫が好きで、ときどき子ども服を作ってくれます。
「趣味だから、無理に着なくていいよ」と笑いながら渡してくれるのですが、娘は毎回とても嬉しそうに受け取っていました。

その中でも特によく着用している一枚があり、お出かけの日はもちろん、元気いっぱいに遊び回る公園にまで「ばあばのスカートがいい!」と選ぶほど愛用していたのです。

予想外の出来事に

公園で遊んでいるときのことです。遊具の近くで動き回っていた娘が、急に動きを止めました。
見ると、スカートの裾のレース部分が引っかかり、ビリッと大きく裂けてしまっています。

「ばあばのスカート、やぶけちゃった!」

半泣きの娘に「大丈夫、直してもらおうね」と声をかけながらも、頭の中では別のことを考えてしまいます。

(せっかく作ってくれたのに、破けるまで着せちゃった……)
という申し訳なさが込み上げてきたのです。