双子用ベビーカーで移動中にかけられた心無い言葉。うつむいてしまったママを救ったのは、意外な人たちでした。筆者の知人が体験したエピソードです。

双子の育児中

私は30代の主婦です。
私には双子の子どもがおり、子どもたちは現在2歳。

2人が赤ちゃんだったときは、背中にひとり、前にひとりと2人を同時に抱っこ紐に入れて移動していました。

しかし、成長して重くなった子どもたちを、その方法で運ぶのはさすがに限界。
「そろそろベビーカーデビューかな」
そう考えた私は、ネットで双子用ベビーカーを購入。届くのを楽しみにしていたのです。

予想より大きい

そのベビーカーはコンパクトな作りが売りでしたが、実際に届いてみるとやはり双子用とあって、それなりの大きさがありました。

「想像していたのより大きいな……」
そう思うと同時に、とある不安が膨らんできたのです。

「最近ベビーカーに対する世間の反応は和らいでいるようだけど、街中で『邪魔』って言われるかも」

そう思ったものの、活発になってきた子どもたちは、徒歩だと道路に飛び出す危険性も。
「安全のほうが大事だわ」と考えた私は、双子用ベビーカーを使ってみることにしたのです。

駅のホームでかけられた言葉

ベビーカーに子どもたちを乗せて駅までたどり着いたのですが、電車は団体旅行客と思われる集団でごった返していました。

その中の60代くらいでしょうか、2、3人の男性がこちらを見てこんなことを言ったのです。

「さすがに、それは大きすぎるだろう!」
「そうだな。“譲る”にしても限界がある」

そう言うと、彼らは面白そうに笑い声を上げました。

「やっぱり言われた……」
申し訳なさと情けなさで、私が下を向いたそのとき、「ちょっと!」と、鋭い女性の声が響き渡ったのです。