筆者の友人・K美は、ここ数年で立て続けに両親を亡くしました。寂しい気持ちを抱えながら、穏やかに事後処理にあたったK美と妹。しかし、K美の義実家ではまったく異なる『争族』が発生したそうです。

ありえない親族

なぜこの2人が前のめりだったのかというと、目的は遺産。
義父に「どれぐらい残ってるの?」「3人で分けるのよね?」など、葬儀の打ち合わせ前から人目もはばからずにお金の話ばかりしていました。

面白くなかったのは義母です。
自分の母親を介護してくれた感謝の言葉もなく、蚊帳の外へ追いやられた状態。
義母に対し「あなたは他人だから」という2人を見て、私はありえないと感じてしまいました。
「お葬式なんて最低限で良いんじゃない?」「お金を残すべきよ」など、故人を悼む気持ちよりも損得勘定が透けて見える様子は、悲しいほどでした。

まさに争族

葬儀後も義実家は大騒ぎ。
義母からは毎日のように割り切れない思いを聞かされました。

私たちの両親はお金をほとんど残しませんでした。
おかげで争族になることもなく、妹や親族との関係性も良好です。
お金がないと知った時は正直驚きましたが、大切なのは残された金額の多寡ではなく、後に残る人たちが納得感を持って見送れるかどうか。
相続なんてなくて良かったのかもしれないと思えるほど、今の穏やかな関係に感謝しています。

【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業し、教員免許を取得。OLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの『ちょっと訳あり』な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地・職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。