同じ質問を繰り返す母に「年齢のせい?」と考えていた知人。しかし、その“真意”を知ったとき、知人は泣き崩れてしまいました。彼女から聞いたエピソードを紹介します。
同じ町に住む母と私
私は40代の会社員です。
私の実家は同じ町にあり、車で20分も走れば着く距離。
実家には70代の母が一人で住んでいますが、幸いにも健康で身の回りのことは自分でできていました。
「もっと会いに行った方がいいんだろうけど。お母さんは元気だし、私は仕事が忙しいし……また今度でいいか」
そうやって、私は母に会いに行くことを、いつも先延ばしにしていたのです。
会うたびに聞かれる「ある質問」
それでもたまに会いに行くと、母はいつも同じことを聞いてきました。
「そういえばあんた、海外出張に行ってたんだっけ?」
たしかに、私の会社には海外支店がありますが、私はあくまで国内勤務。
「行ってないよ。お母さんったら、毎回それ聞いてくるんだから」
そう呆れ気味に返す私に母は、
「そう。行ってないのね」と言ったあと、決まって大笑い。
そんな母に私は「少し忘れっぽくなってきたのかな?」なんて思っていました。
倒れた母
ある日、県外に住む兄から電話がかかってきました。
「母さんが入院したらしい」
その言葉に、私は目の前が真っ白に。
会社を早退して急いで病院に向かうと、ぐっすり眠る母とベッドの横に座る兄の姿が目に入りました。