ジムのストレッチエリアで、スマホをいじりながらくつろぐ男性。彼が長く陣取っているため、その場所が使えない状況でした。諦めて帰ろうとしたそのとき、スタッフがかけた一言に考えさせられて──。今回は、筆者がジムで体験した出来事をご紹介します。

スタッフの一言に

諦めてその場を離れようとしたとき、近くにいたスタッフが男性に笑顔で声をかけたのです。

「ここ、人気スポットなんですよ」
その一言に、男性は少し驚いた様子で体を起こし、「あ、すみません」と言ってマットを空けました。

強く注意するわけでもなく、相手を責める言葉でもありません。それでも自然と伝わり、場の空気がすっと変わったのを感じました。

そのやり取りを見て、思わず「なるほど」と思いました。

言い方1つで変わると感じた瞬間

そのあと、空いたマットでストレッチをしながら、先ほどの言葉を思い返していました。

(ああいう伝え方があるんだ)

正しさをそのままぶつけるのではなく、相手が受け取りやすい形にする。その一工夫で、場の空気はやわらぐのかもしれません。

これまでの自分を振り返ると、急いでいるときほど、要点だけを伝えてしまうことが多かったように思います。悪気はなくても、相手にどう届いているかまでは考えきれていませんでした。

あの日のやり取りを見てからは、「何を言うか」と同じくらい「どう言うか」を意識するようになりました。

うまくできない日もありますが、少しだけ立ち止まって言葉を選ぶ。それだけでも、関わり方が変わっていくような気がしています。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。