「気にしすぎ」と言われながらも、消えなかった引っかかり。筆者が小1の息子を連れて自ら発達センターへ向かい、3回の面談を経て受け取ったのは、診断名ではありませんでした。それでも確かに、前より息子のことが見えるようになった気がしています。
ずっと、ずっと引っかかっていたこと
「お母さん、気にしすぎですよ」
3歳の健診から始まり、地域の発達相談、保健師さんへの相談——。
何度話しても、返ってくる言葉はいつも同じでした。
周囲の優しさからくる言葉だと分かっていても、小さな違和感を拭えず、ただ「専門家にちゃんと聞いてみたい」という気持ちが、ずっと胸の片隅に残り続けていました。
自分で動いた、あの電話
息子が小1になると、引っかかりが少しずつ形を持ち始めました。
授業中に意識が別のことへ飛ぶ。
活動の切り替えに時間がかかる。
気になるものがあると、なかなか気持ちを切り離せない。
処理はゆっくりなのに、気になるものは人一倍多い——。
しかし、ほかの人に害を加えることは何一つないのです。
学校の先生に相談することも考えました。
でも個人面談でも「トラブルもなく、元気に過ごしていますよ」と言われたばかり。「また様子を見ましょうと言われるだけかもしれない」という気持ちが勝り、私は誰かに促されるのではなく、自ら発達センターへの予約を入れました。
私自身のモヤモヤも話せた
発達センターでの面談は、3回にわたり丁寧に進めてもらいました。
最初は息子抜きで、私だけの面談。心理士さんに、これまでの経緯をすべて打ち明けました。
「気にしすぎと言われ続けてきた」こと、それでも引っかかりが消えなかったこと。
誰かにちゃんと聞いてもらえたのは、実はこれが初めてでした。
その後、息子は「WISC」という発達検査を受け、さらに別の日に医師を交えた結果面談も受けることに。WISCのデータをもとに、息子の特徴を丁寧に説明してもらい、息子の世界がどう見えているのかを教えてもらうことができました。