子どもの学校行事や保護者会。そこで最も緊張が走る瞬間といえば、やはり「役員決め」ではないでしょうか。誰もが忙しさを抱える中で、負担の大きい役割を引き受けるのは勇気がいるものです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。

始まった予想外のチームプレイ

全員の賛同を得た上でくじ引きをした結果、なんと当たったのは私!

言い出した手前、断ることもできず「やるしかないか……」と腹をくくりましたが、正直なところ不安でいっぱいでした。

翌日、恐る恐るグループLINEを作ってみると──

「資料の作成は任せて」
「車出せるから、買い出し行くよ」

思いがけず、すぐに返信が届き始めたのです。一人で抱え込まず、役割を小さく切り分けるだけで、これほどまでにハードルが下がるとは驚きでした。

最初は重く感じていた役員の仕事も、気づけばそこまで苦ではなくなっていました。
「これ、お願いしてもいいかな?」
そう言えるだけで、気持ちはずいぶん軽くなります。

一人で抱え込まなくていい……。それだけで、こんなにも違うのかと実感しました。

嫌な役回りを「チーム」で変える魔法

役員の任期が終わる頃には、「思ったより大変じゃなかったね」「学校の様子がよくわかって楽しかった!」と笑い合える関係になっていました。

誰だって、自分だけが大変な思いをするのは怖いものです。
でも、嫌な役回りこそ孤独にしない仕組みを作れば、ギスギスした集団も最高のチームに変わるのだと身をもって学びました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。