たとえ夫婦でも、一緒に暮らしていると「どうしてそれを大事にするの?」と感じる瞬間は意外と多いものです。自分には理解できない価値観に、つい口を出したくなることも……。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
増え続ける夫のコレクション
夫はとにかく物を手放すのが苦手なタイプです。
リビングの片隅や自室には、ノベルティでもらったフィギュアやガチャガチャのおもちゃなどで、いつの間にか小さな山が築かれていきます。
掃除機をかけるたびにその山を崩してしまいそうになる私は、つい「これ、どうするの?」と溜め息をつくのが日常になっていました。
ぶつけてしまった本音
ある夜、ついに私は「これ、全部処分していい? 本当に必要なの?」と少し強い口調で詰め寄ってしまいました。
すると夫は、今まで見たこともないような、悲しさと頑固さが入り混じった表情で「……捨てないでほしい」と小さく呟いたのです。
その瞬間、私はハッとしました。
私には整理すべき「物」に見えても、彼にとってはひとつひとつにストーリーがある「大切な思い出」だったのだと。
「捨てる」から「飾る」へ
自分の価値観だけで相手の「好き」を否定していたことに気づき、これまで夫の私物を軽視してきたことを、今さらですが反省しました。
翌日、私はホームセンターでオシャレなコレクションケースと専用の棚を買ってきました。
SNSで見かけた“見せる収納”をヒントに、我が家も無理に捨てさせるのではなく、片付けつつも夫のこだわりを尊重できないだろうか? と思いついたのです。
「ここに飾ったら、ギャラリーみたいでカッコいいんじゃない?」
提案すると、夫はパッと子どものような笑顔を見せました。