すぐにマウントを取ってくる人っていますよね。子どものことを応援したい気持ちはあるものの、会話のたびに自慢話が続くと、どう返すのが正解なのか戸惑ってしまうものです。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
相手の「心」を温める一言の力
そこで、いつもの「すごいね」を封印し、少しトーンを落として伝えてみました。
「Bさん、息子さんのサポートを毎日本当に頑張っているね。Bさんが一生懸命だから、息子さんも頑張れているんだと思うよ。たまには自分を甘やかしてね」
Bさんは一瞬キョトンとした後、視線を落として「……そんなこと言われたの、初めて」と声を詰まらせました。
Bさんは、誰かに「母親としての自分」を労ってほしかったのかもしれない。
不意に、彼女の心の叫びが聞こえた気がしました。
マウントの呪縛から解き放たれて
それ以来、Bさんの自慢話は激減しました。
代わりに「最近こんなパンを焼いたの」といった彼女自身の趣味の話や、ちょっとした悩み相談が増えたのです。
強い言葉の裏には、その人の弱さが隠れていることもあります。
少し視点を変えてみることで、人と人との関係はこんなにも変わるのだと実感した出来事でした。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。