夫に見せた“あるモノ”とは
「は? 何これ?」
そう怪訝な顔をしながら紙を見る夫。それは、過去1か月にわたって私が作ってきた献立がすべて書き出された紙でした。
この1か月、一度も同じメニューが被っていないことがわかります。
最初は不満そうな表情で見ていた夫でしたが、私が「“また”って言われたけどおかしいな~、久しぶりに作ったと思ったんだけど……」と言うと、気まずそうな表情になっていました。
そしてとどめに「来月の献立、希望があったら書いておいてくれる?」と、夫にペンを差し出しました。「被らないように考えるのも大変だから、最初に聞いておきたくて」と追撃すると、夫は「いや、なんでもいい」と言いながら紙をテーブルへ置きました。
献立を“見える化”した結果
その後、口を閉ざした夫。いつもの勢いはどこへやらで、私の作った夕飯を静かにかきこんでいきます。
いつもなら食べ終わった後の食器などはテーブルに置いたままですが、今日は小さな声で「ごちそうさま」と言い、そそくさと自分で食器を下げたのです。
私は冷静に、怒って夫を責めることはしませんでした。ただ「見える化」しただけです。夫が言っていたことはおかしいと、自分自身で気づいてもらわなければと思った作戦でした。
それからは食事について文句を言わなくなり、スッキリした私の反撃です。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。