これは筆者の友人Aの体験談です。毎年ゴールデンウィークになると、やってくる義母。遠方から高速バスと電車を乗り継いで、何時間もかけてです。最初はわざわざ来てくれるなんてありがたいと感じていましたが、何年も続くうち、少しずつ気持ちに変化が生まれました。そして子どもたちも「家族でどこかに旅行したい」と口にするように。Aさん一家にとっての貴重な家族の長期休暇。そして10年目、「今年こそは家族で旅行に行きたい」……その思いを夫に話してみると……?
結局、毎年の義母来訪は今も続いています。子どもたちも「今年もおばあちゃん来るんだよね」と、いつの間にか旅行や外出を諦めてしまいました。遠くから会いにくる義母の気持ちも、それを大切にしたいと考える夫の気持ちもわかります。一方で、私たちが子どもと過ごせる時間にも限りがあります。「家族で旅行したい」と言ってくれる時期は思うより短いのです。中学生になれば、学校生活や友達との付き合いを優先していくものでしょう。「今しかできないこと」とは何か、それを家族で話せる機会があればよかったのでしょうか。
【体験者:30代・主婦、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:大葉みのり
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。