特に初対面の場では、その違和感をどう受け取るべきか迷うこともあると思います。
今回ご紹介するのは、筆者が20代の頃、婚活を始めたばかりの時に体験したお見合いでの出来事です。時間になっても現れない相手、そしてようやく会えた後に見えてきた“価値観のズレ”。
「当たり前」と思っていたものが、人によってこんなにも違うのかと考えさせられた体験でした。
そして別れ際、男性がこう言ったのです。
「あ、2軒目どうします? おすすめありますよ」
その場にいた私も仲人さんも思わず
「2軒目?」
と耳を疑ってしまいました。
当然ながら、私は次の予定があることを理由に丁重にお断りし、その場を後にしました。
もちろん、その方とのお見合いはお断りしました。
しかし後日、仲人さんからこんな話を聞きました。
「向こうは、もう一度会いたいって言ってたよ」
理由を聞くと、こう言っていたそうです。
「遅刻しても怒らなかった」
「こんな自分を受け入れてくれるのはあの子だけだと思う」
それを聞いて、私は思わず言葉を失いました。
私は怒っていなかったのではなく、あまりの呆れと、「その場の空気を壊したくない」という一心で表情を抑えていただけでした。
その“建前”が、相手にはまったく違う意味で伝わっていたのです。
婚活で気づいたこと
この経験で感じたのは、年齢や立場に関係なく、
“当たり前”の感覚やマナーへの認識は人によって大きく違うということでした。
そしてもう一つ。
相手に気を遣って見せた態度が、
必ずしも正しく伝わるとは限らないということ。
婚活は相手を見る場であると同時に、
自分の価値観を見直す場でもあるのだと感じた出来事でした。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Anne.R
看護師として9年間、多くの人生に寄り添う中で「一人ひとりの物語を丁寧に伝えたい」とライターの道へ。自身の家づくりやご近所トラブルの実体験に加え、現在は周囲へのインタビューを通じ、人間関係やキャリアなど女性の日常に寄り添った情報を発信している。