子どもを理由に定時退勤する同僚に不満を抱いていた女性。
しかし立場が変わったとき、その見方は大きく揺らぐことに──。
働き方と子どもができたことで見えてきた本当の価値観とは?
今回は筆者の友人から聞いた考えさせられるエピソードをご紹介します。

子持ちの同僚

まだ私が若く、教員の仕事に燃えていた頃のこと。
同じ学年を担当していた10歳年上のA子先生は、どんなに仕事が山積みでも「子どもがいるので」と定時で帰宅するのです。

放課後も学年での打ち合わせや教材研究、行事準備に追われる私を横目に、
「娘が待っているのでごめんなさい」
と職員室を飛び出すようにして帰るA子先生。

当時の私は、学年チームとしての足並みを揃えたいあまり、正直焦りを感じていました。

不満

『もう少し長く保育園に預けられないのかな?』
『少しくらいお迎えが遅くなるときがあってもいいのでは?』

そう心のどこかで不満に思っていたのも事実です。

そのとき表立っては文句を何一つ言わなかったものの、どこか距離を置いてしまっている自分がいました。