純粋な疑問が生んだ生活の変化
ある連休、珍しく夫が家で過ごす時間がありました。いつものようにS子がキッチンに立っていると、R太が近づいてきて「ママがお料理してるのなんで?」と尋ねます。S子が答える前に、夫が「ママは料理が得意だからだよ」と軽く返しました。するとすぐに、「じゃあパパはなんでやらないの?」と続けて質問が飛びます。
夫は少し困った様子で「お仕事で疲れてるからかな」と答えましたが、R太の質問は終わりません。「なんで疲れるの?」「ママは疲れないの?」と矢継ぎ早に投げかけられます。無邪気な言葉でありながら、その内容は核心を突いていました。言い訳が通じない状況に、夫も次第にあたふたに。
その出来事をきっかけに、夫は少しずつ家事や育児に積極的に関わるようになりました。最初はぎこちない手つきだったものの、「やってみると大変だな」と実感した様子。S子も無理に責めることはせず、自然な形で役割を分け合うようになりました。
子どもの何気ない一言には、大人が見過ごしていた現実を映し出す力があります。純粋な子どもの「なんで?」から、家族の在り方を見直すきっかけになったエピソードでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。