今回は、知人のA子さんにお聞きしたエピソードをご紹介します。
学生時代から何でも話せる大切な友人だったB美。
しかし社会人になってから、A子さんは彼女との会話の中で、少しずつ違和感を覚えるようになります。
喜びを報告すると水を差され、落ち込んでいるときにはやけに親身になる。
そのちぐはぐな反応に、A子さんは次第にモヤモヤを抱えるように。
「もしかして、私が不幸でいたほうが嬉しいの……?」
歪に変化してしまった友達関係、あなたならどうするでしょうか。

もしかして、私が不幸でいたほうが嬉しいの……?

しかしその後も、B美に対する違和感は大きくなっていきました。

私の結婚が決まったときには「自由がなくなって、窮屈じゃない?」
出産後には「育児って超大変だよね。私には子育ては無理だなぁ(笑)」

私に幸せが訪れると、毎回水を差すようなことを言ってくるB美。
そしてそのあとに必ず、「辛いことがあったら、いつでも話聞くからね♪」と続けるのです。

(なんだろう、この感じ)

もしかして、B美は私が不幸でいたほうが、嬉しいのではないか──。
私は、次第にそんな風に考えるようになってしまいました。

「だってムカつくんだもん」

ある日、思い切って聞いてみることにしました。
「ねえ、どうしていつも、そんな風に言うの? まるで、私が落ち込んでいるほうが、嬉しいみたい」

するとB美は、一瞬黙り込み、視線をそらしました。
そしてぽつりと、こう言ったのです。
「だって、A子のくせになんか全部うまくいってるの見てると……ムカつくんだもん」

その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。

ああ、やっぱり──。

変わってしまった関係

これまで、B美のことを大切な友人だと思っていました。
でもそれは、私だけだったのかもしれません。

喜びを分かち合えない、歪な関係。
そこにあるのは、「友情」ではないでしょう。

彼女とは距離を置くことにしましたが、正直とても寂しいです。
長い時間を共に過ごしてきたからこそ、簡単に割り切れはしません。

本当は、B美は思いやりがあるいい子です。
人には色々な一面があり、あのときに見せたB美の顔は、ただの一部分でしかないとわかるのです。
思い出の中にいる彼女のことが、今でも大好きです。

それでも、一緒にいるたびに心が削られていくような関係を、続けることはできませんでした。
お互いのライフステージが進む中で、私たちの関係は、次第に変わってしまったんだと思います。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大城 サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。