共働きで子育てをしていると、毎日はまるで戦場のように慌ただしく過ぎていきます。気づけば夫婦の会話が減り、すれ違いばかりになっているという方もいるのではないでしょうか。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
すれ違う日常の中で
我が家はフルタイム共働き。
仕事と家事に追われ、朝から晩まで息つく間もなく一日が終わっていきます。
疲れ切った夜に交わす夫婦の会話は、
「なんで今それやるの?」
「こっちだって疲れてるんだよ!」
そんな棘のあるものばかり。
山積みの家事と思い通りにいかない育児に、いつも険悪な空気が流れていました。
気づけば、相手のいいところよりも“できていないこと”ばかり目につくようになっていたのです。
このまま子どもが自立したら、私たちには何が残るのだろう?
他人事だと思っていた「熟年離婚」という言葉が、急に自分の未来に重なった気がしました。
夫の意外な本音
ある夜、重い沈黙の中で、私は半ば投げやりに問いかけました。
「ねぇ、老後ってどうするつもり?」
常に効率と刺激を求める仕事人間の夫のことです。
きっと「便利なタワマンに住んで、ジムに通ったり遊び歩いたりしたい」と、都会的でアクティブな未来を語るのだろうと思っていました。
しかし、夫から返ってきたのは意外な答えでした。
「……俺は、静かな場所で、ただ美味いコーヒーを毎日飲めたら幸せだな」