4月のある日、駅で見覚えのある背中を見つけ、思わず柱の陰に身を隠してしまいました。それは5年前に別れを選んだかつての恋人。仕事に夢中だった私を、いつも隣で応援してくれ、不器用な私の長所を誰よりも見つけてくれた優しい人でした。けれど、当時の私たちはそれぞれの家庭の事情、目指す場所の違いなど気持ちだけではどうしても超えられない現実に直面していました。