新しい土地でのご近所付き合いは、最初の印象がとても大切ですよね。なるべく良い印象を持ってもらいたいですし、相手に親切にされるとこちらも心を開きたくなるものです。今回は、筆者の友人が引越しをした直後のエピソードを聞かせてくれました。
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理想的な隣人

私は半年前、遠方から今の地域に家族で引っ越してきました。
不安だったご近所付き合いでしたが、幸いお隣の奥さんはとても気さくで、絵に描いたような「いい人」でした。

「煮物を多めに作っちゃって、よかったらもらってほしいの」
「サラダ、余ったから食べてくれる?」
と、頻繁に手料理まで届けてくれるのです。

食べ盛りの息子2人がいる我が家にとって、お裾分けはありがたく、「温かい街でよかった」と胸を撫で下ろしていたのですが……。

増えていく違和感

しかし、交流が深まるにつれ、お裾分けの頻度は週に5日、6日と増えていきました。
「久しぶりにあれを作りたいな」と思い立っても、冷蔵庫はすでにお隣さんからもらった料理でいっぱい。

自分で作りたいメニューを諦め、よその家の味付けで食卓を埋める毎日に、私の心は少しずつ削られていきました。

週に1度程度なら助かるけれど、毎日のように大量の料理を持ってこられると、正直困ってしまう……。
手料理を捨てるのは気が引けるし、善意で届けてくれるのにそんなことを考えてしまう私のほうが非常識なのだろうか?

迷いと罪悪感に苛まれながら、自分の家の食卓を自分の味で満たせないもどかしい日々が続きました。