結婚して気づいた“ズレ”
結婚してから、その感覚が変わりました。
夫はあまり多くを話すタイプではなく、日常の中でやり取りが広がることはありません。
夫の友人の話を聞くこともほとんどないのです。
会話をしたいと思っても、思うように続かず、気づけば言葉を交わす回数そのものが減っていました。
子どもの頃、当たり前だと思っていた夫婦の光景は、どこにでもあるものではなかったのだと感じるようになりました。
変わらず続いている“ふたりの時間”
実家に帰ると、今も変わらず、父は楽しそうに話をしています。
リタイア後は昔からの友人と会う機会も増え、「生存確認」と笑いながらその日の出来事を話していました。
母もそれを楽しそうに聞いて、言葉を返しています。
ふたりを眺めながら、昔と変わらないはずのやり取りが今は少し違って見えました。
これからも変わらずにいてほしい
父が話し、母が応じる。その関係は、ただ続いているのではなく、ふたりで積み重ねてきた時間の中で形になってきたものなのかもしれません。
以前は気にも留めていなかった光景が、今は少しだけ特別に感じられます。ふたりの会話がこれからも変わらず続いていくことを、自然と願うようになりました。
自分の中にある「当たり前」を見直すきっかけは、意外と身近なところにあるのかもしれません。
だからこそ、何気ない日常のやり取りを、これからはもう少し大切に見ていきたいと思っています。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。