お店や人に対して、なんとなく先入観で良し悪しを判断してしまうことはありませんか? それでも実際に関わってみて、印象が変わる瞬間もありますよね。今回は、筆者が和菓子屋でのやり取りを通して、先入観を見直した出来事です。
なんとなく感じていた印象
近所にある小さな和菓子屋に立ち寄ったときのこと。
店は昔ながらのたたずまいで、どこか時間が止まったような空気があります。
周りには新しいスーパーも増えていることもあり、不躾ながら「このお店、この先大丈夫なのかな」と、勝手な心配をしてしまっていました。
お店に入るとガラスケースの中には、丁寧に整えられた和菓子が静かに並んでいました。
ふとしたやり取りの中で
注文を伝えると、70代くらいの女将さんが、手際よく商品を詰めていきます。
お団子を数え、いちご大福を包み、電卓でさっと計算。その動きに無駄はありません。慣れた手つきで進んでいく様子に、思わず見入ってしまうほどでした。
提示された金額は、こちらの予想よりも少し安く感じられ、つい「あ、安いですね」と口に出してしまいました。
すると女将さんは、少し首をかしげながらこう言ったのです。
「あれ、違ったかな。でもいいの。私は一回やったことはやり直さないの」
そう言って、にこっと笑いました。その笑顔には、自分の仕事に対する揺るぎない自信が溢れていました。