わが子かわいさに、他の子より上なのだとマウントを取る人は少なくありません。しかし、親として「子供の本当の気持ち」をわかっている人はどれくらいいるのでしょうか。
今回は、筆者の友人が通う幼稚園で起こった、ママ友のマウントエピソードを紹介します。

「もうやめたい」Aちゃんの本当の気持ち

言いたいことを言ってスッキリしたのか、Aちゃんママは「そろそろピアノのレッスンに行くよ!」とAちゃんを呼びます。

すると、とぼとぼとやって来たAちゃんはしょんぼりした顔で「まだ遊びたかった……」と言うのです。「何言ってるの、ピアノも楽しいでしょ」と言うAちゃんママに対し、Aちゃんは涙を流しながら言います。

「でも、娘ちゃんのほうがいつも楽しそう、工作の話をしてくれるの」
「私も一緒に工作でいろんなもの作りたい」
「習い事ばかりで楽しくない、もうやめたい」

Aちゃんママは、驚いた表情で何も言えなくなってしまいました。

子供の気持ちを大切に

場が静まり返る中、うちの娘がやって来ました。

「Aちゃん、今度一緒に大き~いロボット作ろう!」と言うと、Aちゃんは泣き止んで笑顔に。そこでハッとしたAちゃんママは、そそくさとAちゃんを連れて帰って行きました。

その後、ママ友と集まって世間話をしていても習い事の話をまったくしなくなり、私に対してマウントを取ることもなくなったAちゃんママ。聞いた話では、習い事の数を減らしたのだとか。

子供でマウントを取るのではなく、きちんと子供本人の声を聞かなければいけないと思った出来事でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:清水マキ
育児を機にキャリアを転換し、独学からライター講座の添削講師まで登り詰めた実力派。PTAやスポ少での積極的な交流から、ママたちの「ここだけの話」を日々リサーチ。金融記事も手がける確かな知性と、育児に奮闘する親としての等身大な目線を掛け合わせ、大人女性のライフスタイルから切実な悩みまでを鋭く、温かく描き出す。