これは、筆者友人C子の話です。予約不可の人気店に「知り合いの店だから」と電話で席を確保しようとした客。断られて大騒ぎの末に出てきたのは、よりによって——。
知り合いだったのは本当だった
「あれ、〇〇くん? 来てくれたの?」
オーナーの第一声に、周囲が静まり返りました。
ふたりは本当に知り合いだったようですが、オーナーは続けてこう言いました。
「うちは誰にでも同じルールでやってるから、並んでもらえるかな? 顔見知りでも、それだけは曲げられないんだよね」
男性は何も言えないまま、決まり悪そうに列の最後尾へ。
オーナーはにこやかに厨房へ戻っていきました。
顔見知りだからこそ、かえって逃げ場がない結末。
並んで待っていた私たちの間に、小さなどよめきが広がりました。
【体験者:40代・女性・会社員、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。