義実家への帰省は、何かと気を遣うものですよね。義両親の前で緊張したり、つい頑張りすぎてしまい、帰宅後にドッと疲れる……という方もいるのではないでしょうか? そこで今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

忙しなく動く私を一瞥しただけで何かを察したらしい義姉は、私の隣にスッと寄り添い、いたずらっぽく笑いながら、こう囁いたのです。

「ねえ、私たち、一生義実家にとっての『ゲスト』でいようよ」

空回りしていた気遣い

そのひと言は、当時の私にとって呪いを解く呪文のようでした。

義姉はさらに、
「気を遣われすぎるのも疲れるものだよ。適度な距離があるからこそ、優しくできることもあるじゃない?」
と笑顔のまま続けました。

そこで私は初めて、自分の頑張りが空回りしていたことに気づいたのです。

「戦力」ではなく「交流」を楽しむ

それから私は「戦力」になろうとするのをやめ、リビングで義母と一緒にテレビを観たり、ゆっくりお茶を飲みながらおしゃべりして過ごす時間を大切にするようにしました。

すると、不思議と会話によそよそしさもなくなり、帰省の時間そのものが心地よく感じられるようになってきたのです。

帰省は自分をアピールする場ではなく、久しぶりに会った家族と一緒に過ごすための時間。
もちろん、家族の形はそれぞれですが、私の場合はそう思うことで、やっと肩の力を抜くことができました。

結婚して数年がたち、ようやく少しずつ義実家との距離が縮まってきたような気がします。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。