家族の様子に異変を感じたとき、どこまで踏み込むべきか迷うことがあります。今回は、筆者が母の変化に戸惑い、立ち止まっていたとき、姉の決断に背中を押されたお話です。

突然の違和感に戸惑う朝

私が実家で暮らしていた頃のことです。
ある朝、「おはよう」と声をかけると、母はうつむいたまま「ごめんなさい」と言いました。

「え? 何が?」
理由を聞いても、はっきりした答えは返ってきません。キッチンに立っていても落ち着かない様子で「ごめんなさい」という言葉を何度も口にしています。

父に聞いても「昨日から少し様子がおかしい」と言うだけで、原因は分からないまま。

(どうしたんだろう)
心配しながらも、その日は仕事に向かいました。けれど、朝の光景が頭から離れません。

何もできないまま、時間が過ぎていく

帰宅すると食事は普段通り用意されていましたが、「迷惑かけてごめんね」とうつむく姿に、強い不安を覚えました。

何が起きているのか分からないまま、会話はかみ合わず、ただ時間だけが過ぎていきます。

ずっと様子がおかしいと感じながらも、「疲れているだけかもしれない」と自分に言い聞かせていました。
そう思いながらも判断がつかず、迷いを抱えたまま育休中の姉に連絡をしたのです。