「ママ友は作った方がいいの?」そんな疑問を持ったことはありませんか。
今回ご紹介するのは、“あえてママ友を作らなかった母”の話です。
その理由は、妊娠中に遭遇したある出来事でした。無理に関係を築こうとすることのリスクと、人との距離感の大切さを教えてくれるエピソードです。

人と馴れ合うことなく家に帰る母

私の母は昔から、いわゆる“ママ友”を作らない人でした。

幼い頃の私は、「どうして他のお母さんたちみたいに一緒にいないんだろう?」と不思議に思っていました。でも当時の私は、家で生まれたばかりの弟と遊ぶのが楽しみで、深く考えることはありませんでした。

それから時が経ち、私自身が母親になりました。
ある日、「ママ友を作らないの?」と友人に言われたことを母に話すと、母はケラケラ笑いながらこう言いました。

「私と一緒やな」

母がママ友を作らなかった理由

理由を聞いてみると、母はひとつの出来事を話してくれました。

私がお腹にいた頃、母は兄を連れて家の前の公園で遊ばせていたそうです。もともと人付き合いが得意ではない母は、ママ友がいない時間帯を選んで外に出ていました。

そんなある日、見知らぬ女性が子どもを連れて近づいてきたそうです。

そして突然、こう言ったのです。
「ちょっと家に帰るから!」

そう言い残し、子どもを置いて去ろうとしました。

驚いた母は、兄とその子を抱えて必死に追いかけます。女性を引き止めて「困ります」と伝えましたが、それでも振り払おうとし、今度はこう言ったそうです。

「そこに家あるから、ちょっと見といて! すぐ戻るから!」

近くには大きな道路もあり、とても放っておける状況ではありません。

その無責任な態度に、母ははっきりと言いました。

「私はもう帰るんやから! 知らんよ! そんな無責任なことは受けられへん!」

そう言って兄の手を引き、その場を離れたそうです。