筆者の母の話です。父の入院中、母は毎日病院に通いながら看病を続けていました。病室の人たちとも自然に打ち解け、支え合う日々の中で、何気ない会話をきっかけに思いがけず温かいサプライズを受けたエピソードです。
毎日の病院通いの中で
夫が病気で入院していたときのことです。
当時、私は40代でした。
毎日病院に通っていたため、だんだんと同じ病室の人たちと打ち解けていきました。
「毎日お疲れ様」と声をかけられたり、ちょっとした冗談で笑ったり。
大変な状況の中で、そんなやり取りが心の支えになっていました。
忘れていた誕生日
ある日、夫の向かいのベッドの方が、私に尋ねました。
「奥さんて、おいくつなんですか?」
そのとき私は、ハッとしました。
看病の忙しさですっかり忘れていたのですが、
「あ、そういえば……あさって誕生日やわ。50歳の」と答えました。