海外旅行が当たり前の生活を送る小3の孫。田舎に住む祖母の私は、自分の送る「干し芋」が、孫にとって退屈なものではないかと気後れして……? 友人が体験談を語ってくれました。
「私のおばあちゃんから!」干し芋自慢する孫
正直なところ、何不自由なく暮らすAちゃんにとって、田舎に住む私からのささやかな贈り物は「取るに足らないもの」ではないかと、どこか気後れする気持ちがありました。
けれど、そんな私の心配をよそに、Aちゃんは誕生日にもらう私からの「干し芋」と手紙を、飛び上がるほど喜んでくれるというのです。
「これは私におばあちゃんが送ってくれたもの!」と、周りの大人たちに誇らしげに自慢するのだと、息子が教えてくれたのでした。
モノより、自分を想う誰かの存在
あちこちへ連れて行ってもらい、好きなものを買ってもらえるAちゃん。
それでもAちゃんにとって、自分の名前宛てに届く「自分だけの宅配便」は、何物にも代えがたい特別な価値があるようです。
大好物の干し芋と、自分だけにと宛てられた手紙。
そこに詰まっているのは、遠く離れた場所から自分を想ってくれる人がいるという、確かな満足なのかもしれません。
華やかな生活の中にある、田舎の素朴な贈り物。
Aちゃんが喜ぶ顔を想像しながら荷物を作るひとときは、今や私にとっても、幸せな時間になっています。
【体験者:70代・女性パート、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。