中学受験は親子ともに緊張しますよね。また、受験生にとって小学校の同級生や近所のお友だちと異なる中学校に進学するのも不安要素の1つです。今回は、筆者の友人の親子が経験した、そんな不安を和らげた1枚のお手紙に関するエピソードをご紹介します。

お手紙をくれた先輩と同じ中学校に入学

B子は手紙に励まされ、必死に勉強し、その学校に合格することができました。中学校に関する不安は手紙をきっかけにすべて払拭され、受験後は入学式がただただ楽しみでした。そして、B子は入学式の日から周囲の人に積極的に話しかけることができ、お友だちもたくさんできました。

もし、手紙がなければ、「まわりはお嬢様ばかりで、私なんか」「みんなと仲良くなれるかな?」といった不安から、周囲に打ち解けるまでに時間がかかったと振り返ります。また、「第一志望を別の学校にしたかもしれない」とも胸の内を明かします。

B子はお嬢様について優しくて、周囲を思い遣れる女性というふうに考えるようになり、自分も手紙をくれた先輩のように思い遣りの心を大切にするようになりました。

中学2年生になったB子は母に頼み、中学受験の参考書をフリマアプリに出品することに。B子は受験を頑張る後輩に手紙を書き、参考書にはさみました。

数行のメッセージがだれかの背中を押すこともあります。自分にとっては小さな親切でも、受け取り手にとっては、人生を大きく変えるほどのきっかけになることもあるのです。親切の輪が広がっていくのは、とてもステキですよね。私も勇気を出して、他者に優しくしたいと思いました。

【体験者:40代・会社員女性、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:太田あやこ
大学でジェンダーや女性史を学んだことをきっかけに、専業ライターとして活動中。自身の経験を活かしながら、幅広い情報収集を行い、読者に寄り添うスタイルを貫いている。人生の選択肢を広げるヒントを提供し、日々の悩みに少しでも明るさをもたらせるよう、前向きになれる記事づくりに取り組んでいる。