ある市に嫁いだ私が目にしたのは、一般家庭の庭にそびえ立つ謎の「巨大な鉄柱」。学校の掲揚台かとも思えるその正体は、端午の節句を祝う鯉のぼり用ポールで……。空を悠々と舞う鯉のぼりの裏側とは? 筆者の友人が、体験談を語ってくれました。
庭にそびえる「謎の鉄柱」
A県I市の農家に私が嫁いで驚いたのは、多くの民家の庭にそびえ立つ、学校の国旗掲揚台のような巨大な鉄柱でした。
地面に基礎を打って固定されている、とても巨大な鉄の棒。
もちろん夫の実家にもあり、「この棒、何のためにあるの?」という私に、夫は当たり前のように「鯉のぼりだよ」と答えました。
5月になると、あちこちの謎の鉄柱は、壮大な光景を見せてくれます。
空高く、何匹もの巨大な鯉があちこちで悠々と泳ぐ姿はまさに圧巻。
結婚当初は、心の底から感動したものです。
優雅な舞は最初だけ
しかし、見ている分には素敵な鯉のぼりですが、設置し管理する側になるとまったく話は違ってきて……。
結婚後息子が生まれ、わが家にも巨大な鯉のぼりがやってきました。
それから、私と鯉のぼりとの格闘が始まったのです。
4月になると押し入れから重たい鯉のぼりを引っ張り出し、劣化による穴や汚れを補修。
きれいな状態で鯉のぼりを飾るミッション開始です。