不妊治療と仕事の重圧、複雑な人間関係による心身の不調のため休職生活を送っていた友人。そんなデリケートな時期に届いたのは、休職の原因の一端でもある職場の先輩からの「第3子妊娠報告」で……? 友人が、体験談を語ってくれました。

悪気のない“地味にエグい”妊娠報告

そんなある日。

休職に追い込まれた原因の一つでもあった会社の先輩Aさんから、突然の連絡がありました。

「第3子を妊娠してさ、もうすぐ産休なんだ。休職してて暇でしょ? お祝いがてら会おうよ!」

不妊に悩み、心まで削って療養している私に、「暇」という言葉と妊娠報告。

Aさんは無意識かもしれませんが、その無神経さは私の心をえぐりました。

療養中の私にとって、休職期間は「暇」ではなく「必死の回復期間」。

でも、そんなことを言ってもAさんには伝わらないでしょう。

Aさんのメッセージを見つめながら指が震え、せっかく回復しかけていた体調が一瞬で引き戻されるのを感じたのです。

私が選んだ「ブロック」という勇気

私はなんとか「今は医師から人と会うのを制限されています。連絡を控えさせてください」とだけ返信し、そのまま連絡先をブロックしました。

自分の領域に土足で踏み込んでくる人はいます。

「失礼な人にまで、いい顔をする必要はない」

それは、不妊治療と病気に向き合う私が自分を守るために学んだこと。

今回の出来事が、自分を大事にするための一歩になったのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。