セルフレジが増えていますが、地域によってはまだ有人レジしかないお店も少なくありません。筆者は先日、スーパーのレジで高齢女性が会計に戸惑い、店員に急かされている場面に遭遇しました。その女性に祖母の姿が重なり、思わず声をかけたのです。誰にでも訪れる老いと、周囲の思いやりの大切さを実感したエピソードをご紹介します。
祖母の姿が重なる瞬間
その光景を見たとき、ふと祖母が「最近よくレジで慌ててしまうことがある」と話していたのを思い出しました。年齢を重ねると、頭では分かっていても体が思うように動かないことがあるそうです。目の前の高齢女性を見て居ても立ってもいられず、私は思わず「ゆっくりでいいですよ~」と笑顔で声をかけました。女性は申し訳なさそうな表情をしながらも「ありがとう。すみませんねぇ」と少し安心したように見え、場の空気もわずかにやわらいだ気がしました。
誰にでも訪れる未来
女性店員もレジの長い列をさばいて、流れをスムーズにしたかったのでしょう。ただ、それでも、ほんの少しの言葉や態度で相手の受ける印象は大きく変わるのです。
老いは誰にでも訪れます。特別な誰かの話ではなく、いずれ家族や自分にも起こり得る未来です。だからこそ、急がせる前に寄り添う姿勢を忘れたくないもの。周囲の小さな配慮の大切さを改めて考えさせられた出来事でした。
忙しさの中でも、ほんの一言の思いやりが相手の安心につながります。人にやさしく接することの大切さを改めて感じました。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。