当時幼稚園児だった息子にとって、義実家への帰省は車で約3時間の道のりで長旅となるものでした。
帰り支度の中で義母が息子をスーパーへ連れて行き、退屈しないようにとお菓子やジュースをたくさん用意してくれました。
そして出発の時、「おばあちゃん元気でね」と声をかけた直後、息子は涙を浮かべ、そのまま大きく泣き出してしまい……!?

涙の跡もそのままにくるりと向きを変え、先ほどまで泣いていたとは思えないほど真剣な表情でお菓子を選び始める息子の様子に、思わず夫と顔を見合わせて笑ってしまいました。
しかし、よく考えてみると、おばあちゃんと別れる寂しさもお菓子への喜びも、どちらも息子にとっては本気の気持ちだったのでしょう。
その瞬間の感情にまっすぐ向き合い、全力で泣き全力で笑う姿を見て、子どもの素直さと切り替えの早さを少しうらやましく感じた出来事でした。

【体験者:50代・筆者 回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:乙野
FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。