家族の誰かが体調を崩しただけで、日常は突然大きく姿を変えてしまいます。責任感が強い人ほど、すべてを一人で抱え込んでしまいがちですが、自分まで倒れてしまっては本末転倒です。今回は、筆者の友人の体験談をお届けします。
突然崩れた日常
数年前、夫が突然倒れ、長期の入院治療が必要な病気と診断されました。
その日から、我が家の穏やかな日常は一変。
私は仕事、子育て、夫の付き添いを一人でこなすことに。
仕事後に病院へ駆け込み、夜は子どもたちに不安を感じさせないよう、無理に明るく振る舞いながら好物の料理を作り続ける毎日。
「私が家族を支えなきゃ」
あの頃は気が張っていたのもあり、すべてを完璧にこなそうと必死でした。
しかし、入院から2週間。
鏡に映った私の顔は青白く、見たこともないほどやつれていました。
そしてある日、牛乳を少しこぼしただけの我が子に対し、私は自分でも驚くほどの怒声で叫んでしまったのです。
「何してるの! お母さんをこれ以上困らせないで!」
怯える子どもの顔を見て、我に返った瞬間の激しい自己嫌悪。
もう、心も体も、限界を超えていました。