電車や公共の場で、見た目の印象だけで距離を取ってしまった経験はありませんか? 今回は、筆者が電車内で出会った“ちょっぴり怖そうな人”の意外な行動をご紹介します。

伝わってきたもの

女性が席に座ったあとも、男性の動きは自然でした。

混み合う車内で、自分の立ち位置を少しずつ調整しながら、周囲の人の荷物が女性の足元に当たらないように気を配っています。

(こういうこと、さらっとできる人なんだ)
印象が大きく変わった瞬間でした。

さらに女性が降りる場面では、反対側の扉まで付き添い、手を引いてそっと支えています。

「ご親切にありがとう」と声をかけられても、大きく反応することはなく、軽くうなずくだけでした。

見た目で判断していた

その様子を見ながら、私は自分の中にあった前提に気づきます。

「怖そう」と感じたあの印象は、ほんの一瞬の見た目だけで作っていたものでした。

「なんで、あんな風に決めつけていたんだろう」
そう思うと、恥ずかしさが込み上げてきます。

あのとき揺れた、自分の基準

短い時間の出来事でしたが、あの日の光景は今でもふとした瞬間に思い出します。

見た目から受け取る印象は、確かに一つの手がかりにはなります。けれど、それだけでその人を決めつけてしまうのは違うのかもしれません。

そして同時に、自分の中にも「なんとなくの印象」で判断してしまう基準があると気づきました。

すぐに変えられるものではないけれど、あのとき感じたことを忘れずにいたいと思っています。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。