電車や公共の場で、見た目の印象だけで距離を取ってしまった経験はありませんか? 今回は、筆者が電車内で出会った“ちょっぴり怖そうな人”の意外な行動をご紹介します。
思わず身構えた「隣の人」
駆け込むように電車に乗り、空いていた席に座ったときのことです。
少し乱れた呼吸を整えながら、ふと隣に目を向けました。
座っていたのは、サングラスをかけ腕を組んだ男性でした。表情は読み取りにくく、どこか近寄りがたい雰囲気をまとっています。
(なんとなく、怖い……)
そう思った瞬間、自分でも驚くほど自然に距離を取っていました。
コートやバッグが触れないように位置をずらし、できるだけ存在を意識しないようにする。心のどこかで「なるべく、関わらないように」と考えているのでした。
席を譲ろうとした、その瞬間
次の駅で、乗客が一気に増えました。そんな中、腰の曲がった高齢の女性が、車内に入ってきます。
席を譲ろうと、立ち上がった瞬間──。
「空いてますよ」
私の動きよりも先に、隣の男性がすっと立ち上がりそう声をかけたのです。
(え……?)
一瞬、頭の中が追いつきませんでした。さっきまで感じていた印象と、目の前の行動が結びつかなかったのです。