これは、筆者が子どもの体育参観で実際に目の当たりにした出来事です。先生の注意も笑い話にしていたママ友グループを、一瞬で静まり返らせたのは、わが子の痛烈なひと言でした
会場を凍らせた、わが子のひと言
そして、その中心にいたママのお子さんの番がやってきた瞬間です。
さっきまで笑っていたそのママが急に立ち上がり、
「◯◯! ママ見てるよー! がんばってー!」
と体育館に響くほどの大声で声援を送り始めました。
その瞬間――
「お母さん! 先生が静かにしてって言ってるよ! 聞こえてないの!?」
子どもの大きな声が、シンと静まり返った会場に響き渡りました。
一瞬で空気が凍りつき、周囲の視線が一斉にそのママとグループへ突き刺さります。
一番周りが見えていたのは子どもでした
そのひと言はかなり効いた様子で、顔を真っ赤にして何も言えなくなっていました。
それまでの騒ぎが嘘のように、その後は誰一人雑談することなく、おとなしく子どもたちを見守っていました。
大人の妙な優越感を、一瞬で現実に引き戻した子どものまっすぐな言葉でした。
一番周りが見えていたのは、子どものほうだったのかもしれません。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。