駅で友人を待っていた80歳の筆者の母。困っていたわけではないのですが、見知らぬ学生たちが自然に声をかけてくれました。そのやさしさに触れ、「日本の未来は明るい」と笑って話す、母のうれしい体験談です。

また別の学生が登場

その後も待っていると、今度は、自転車に乗った高校生くらいの男の子が近づいてきました。
「何かお手伝いしましょうか?」と話しかけてきました。
さっきと同じように「友達が車で迎えに来てくれるの」と答えると──

「どんな車ですか?」
「赤い車で……」
「じゃあ、僕一緒に探しますよ」
慣れない駅で一人で友人を待っていた母は、とても頼もしく感じたそうです。

赤い車

そんなやり取りをしていると、ちょうど友人の赤い車が到着。
「あ、赤い車きましたよ! あれじゃないですか?」
「ほんとだ、あれだわ。ありがとう」

お礼を言いながら車の方に向かうと、その高校生は、ちゃんと母が車に乗るのを見届けてから、
「じゃあ、僕行きますね」
ペコッと頭を下げ、自転車に乗り去っていきました。

小さな優しさの大きさ

帰宅した母は、ずっとニコニコ。
「今日はね、学生さん二人に親切にしてもらったの」
と、うれしそうに話してくれました。

「今どきの若い子は優しいね。日本の未来は明るいわ」
と笑っていました。

声をかけるって、意外と勇気がいるものです。
でも、ちょっとした一言や気遣いで、誰かの一日が少し明るくなることもあります。
私もまずは「どうしましたか?」の一言くらい、言える人でいたいなと思いました。

【体験者:80代・女性、主婦 回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を