弱った夫を前にしても手を差し伸べられなかったことを、周囲から責められて深く傷ついたという筆者の友人Sさん。
しかし親友の言葉に救われ、自分の気持ちを受け入れ、正しさよりも心に寄り添う優しさの大切さに気づいたそうです。

冷え切った夫婦関係の中で

私は、夫の浮気に長年悩まされてきました。
何度も裏切られ、そのたびに話し合いを重ねてきましたが、関係は少しずつ冷え切っていきました。
夫のことは、家族というより、ただの同居人……と、どこかあきらめていました。

「肩を貸して」と言われた日

ある日、夫が体調を崩して寝込みました。
ベッドから起き上がろうとした夫に、「肩を貸してくれ」と頼まれました。
普通なら、さっと手を差し伸べる場面かもしれません。
でも、素直に動けなかった私は息子を呼び、息子が夫に肩を貸しました。

ちょっと痛い言葉

後日、その出来事を友人たちに話した時のことです。
一人がすぐに言いました。
「えー! よくそんなひどいことできるね」
もう一人も続きます。
「どんなに嫌でも、それはやってあげるべきでしょ」
たしかに、言っていることは間違っていない気もします。
でも、その言葉はじわっと重くて、私は少し苦しくなりました。