子ども同士のやり取りは、時に大人が思っている以上に繊細なものです。
今回ご紹介するのは、姪っ子たちとの何気ない“シール交換”を通して、子どもの本当の気持ちに気づかされたエピソードです。
「同じものがあるから大丈夫」と思っていた大人の考えが、実は子どもの気持ちとは少し違っていた。そんな出来事でした。

「ばあばとも交換したい」何気ない一言

姪っ子たちは、シール交換が大好きです。
4歳差の姉妹で好みがはっきり分かれているため、普段は欲しいシールが被ることはほとんどありません。

そんなある日、上の姪っ子がぽつりとこう言いました。

「シール交換楽しいけど、ばあばともシール交換したいな」

何気ない一言でしたが、その言葉を母に伝えると、母は
「ばあばシール持ってないのに、買わなあかんかな」
と笑いながら流していました。

しかしその後、母が「このシール可愛いから欲しい」と言い出したことで状況が変わります。
私も母と同じものを購入したため、同じシールが2セット揃っている状態。

母は「これで孫たちとシール交換ができる!」と大喜び。

これで、姪っ子たちが同じシールを欲しがっても、母か私のどちらからでももらえるので、喧嘩にならず安心してシール交換ができます。

「これなら揉めないから大丈夫」
そう思っていたのです。

「先に選んでずるい」思わぬ一言

ところが、ある日事件が起きました。

下の姪っ子が卒園式の日に早く帰宅し、母がお祝いに、と先にシールを見せて選ばせてしまったのです。

その約1時間後、上の姪っ子が帰宅。
そして静かにこう言いました。

「先に選んでずるい……」

私は慌てて「私のも選べるよ? 同じやつ欲しくても私のシールあるから大丈夫だよ!」とフォローしましたが、納得はしていない様子。
さらにその後、珍しく姉妹で同じシールを欲しがり、空気が一気に不穏になります。

普段は絶対に被らないのに。
その違和感が、ずっと心に残りました。